「組織問題:ぼくの思い」 

いま、パラグアイ戦をテレビで観戦しながらこれを書いています。(残念ながら負けちゃいましたね)到底決勝トーナメントは無理と見切ってしまっていた自分を恥じるとともに、どんな状況でも可能性を信じて諦めない気持が大事だと痛感しています。
さて、全国組織不要論が主流の大阪高生研にあって、反主流というか少数派というか全国組織は必要だと考えているぼくが、どうして必要だと思っているのか、どんな組織をイメージしているのかを書いてみたいと思います。
まず、どうして必要だと思うのかですが、3つ述べます。一つ目は昨年の総会でも発言したことですが、ぼくは、全国大会や全国委員会に集うみなさんと、これからも会いたいし、話もしたい。話をする時間がなくても顔を合わせて元気な姿をみるだけでいい。教育現場で困難なことに出会ったときに、日本中で同じ思いで頑張っている先生の顔が幾人も浮かんでくるのが励みになるし、どうすればこの困難を克服できるのか相談できる先生が日本中にいることが、どれだけの自信になるか!二つ目は、ぼくが20年全国高生研に関わり、助けられてきた過去に対して、このまま解散してしまっては申し訳ないという気持ちがあるからです。いまでこそ大阪高生研の活動は「史上最強の遠足」と称して30数名が観光バスを使って1日楽しくやるような企画を作り上げていますが、ぼくが高生研と関わったときは瀕死の状態でした。1998年大阪大会に向けて大阪高生研が再生されるまで、ぼくの主な関わりは全国大会に参加することだけでした。全国大会が大阪高生研に出会わせてくれたのです。だから、全国組織がなくなっても大阪高生研の活動があるからと簡単には割り切れない自分がいます。三つ目は、これからの高校教育を考えるとき、全国の視点に立って、主張を発信できる組織が必要だと考えるからです。「おまかせ」で全国を巡る機会を与えてもらって感じるのは、その場所その地域で抱えている問題や活動の特徴が異なるということです。地域の活動が大切なのは重々分かりますが、やっぱりさまざまな意見を集約できる全国組織を残すのが賢明ではないか。
長くなりましたので、今回はこのへんで。次は、どんな組織をイメージしているかについて書きたいと思います。みなさんの応答を期待しています。