北海道大会は 昼メシが楽しみ 札幌は定食充実都市!? 其の四

  今もあるのか!?「札チョン族」なる語

 札幌は有力企業の支店・出張所がたくさん集まる“支店都市”。それ故札幌には全国から単身赴任者が集まり彼らを「札チョン族」なる語が出来た(今でもそう呼んでいるのだろうか)。
 前掲の『これが札幌ラーメンだ』によると、1953年頃、「札チョン族」たる彼ら単身赴任者はススキノで接待や酒を飲んだシメに、深夜までやってるラーメン屋で腹を満たしていた。
 そんな店の一つだった「味の三平」の主人、大宮守人は酔客に味噌仕立ての豚汁を作ってふるまっていた。ある日ある客から、その豚汁の中にラーメンを入れてくれとの要望を受けたことから、味噌ラーメンの歴史が始まった。大宮は味噌仕立てのラーメンを研究して、1955年頃、ついに味噌ラーメンの開発に成功したのだった。
 札幌駅が近いこともあって、北大周辺の定食屋には学生だけでなくサラリーマンの姿も少なくない。またサラリーマンのための定食スポットが密集するのが大通り界隈だ。
 今夏、目指している一軒が「おかわり1・4食堂」。この不思議な店名は、南一条西四という住所に由来する。繁華街に近く市電の電停も其近のポジションで日替わり定食が700円。
 ・外からメニューがわかって店内の様子も覗けて
 ・明るい店内に気持ちよい接客
 ・豊富な小鉢にお代わりOKのシステムは栄養面でもうれしく
 ・女性客の多い店は清潔で居心地佳し
のいい定食屋四箇条!?を満たす銘店とのこと。
 狸小路やススキノなど酒メインの店が並ぶ「夜のスポット」がすぐ近くだが、そこから少し離れると、大抵夜でも定食メインの店がある。夜に定食を食す独身サラリーマンや単身赴任者、彼らも学生に次ぐ「食の革命家」で、先述の如く、味噌ラーメンノン発祥は単身赴任者の要望に由来する!?

大阪 中村貴彦